- [お茶のおはなし] お茶の産地とその特徴
![[お茶のおはなし] お茶の産地とその特徴](img/img_main.jpg)
お茶は比較的温暖で、かつ適度な降水量のある地域でよく生産されています。
お茶の樹は、もともと亜熱帯原産の常緑植物ですが、近年ではおおむね北緯４５度から南緯４５度にわたる地域で広く栽培されています。
日本では、北は青森県から南は沖縄県まで、広範囲で栽培されています。
青森県、秋田県、岩手県、宮城県などの東北地域ではごくわずかに栽培されていますが、お茶の経済的流通のある栽培地としての北限は、新潟県村上市と茨城県久慈郡大子町を結んだ線付近とされています。
成瀬松寿園では主に静岡県以南のものを多く取り扱っております。
全国的な栽培面積は年々減少傾向にあり、その理由としては近年の過疎化や後継者問題が原因とされています。
まだまだ日本のお茶の持つパワーを全国に広げていきたいという確固たる思いに突き動かされ、今日も美味しいお茶をお届けしています。
静岡茶（しずおかちゃ）
日本のお茶の40％以上の生産量を誇る静岡県。荒茶の生産量は全国第一位。 県内には牧の原台地、富士山麓、安倍川、天竜川、大井川などお茶の栽培に適し、自然環境を活かした銘産地が並びます。主に「やぶ北茶」などの煎茶や深蒸し茶の生産が主流ですが、岡部町は玉露の産地としても有名です。また菊川、小笠、榛原、牧の原地域では深蒸し茶が多く生産されています。
伊勢茶（いせちゃ）
三重県のお茶の生産量は静岡、鹿児島に次いで全国第三位で、千年の歴史を誇る由緒あるお茶の産地です。
伊勢茶は煎茶、深蒸し茶、かぶせ茶などが主に生産されていて、かぶせ茶は全国第２位、シェア30％以上の生産量を誇ります。特に鈴鹿山系の茶は伊勢茶を代表する良質なお茶で、濃厚な滋味を持っています。
宇治茶（うじちゃ）
高級茶の産地として名声高い「宇治茶」。
京都府の宇治近郊、和束町や山城一帯は代表的な高級茶の産地として有名です。
宇治茶は、玉露、煎茶ともに上品で奥深い香りがします。抹茶の生産高は全国第一位。
大和茶（やまとちゃ）
「ひむがしの野にかぎろひの立つみえて・・・」の歌で知られる大和高原（奈良市東部山間周辺地域）は、標高300ｍ以上、朝晩の温度差が激しい高冷地にあり、関西を代表する茶処です。
栽培条件によりお茶はゆっくりと育っていき、その分香り高い良質な茶ができるのが特徴で、生産量は全国で五～六位に入ります。
八女茶（やめちゃ）
福岡県は玉露と煎茶の産地として有名で、古い歴史があります。
八女市を中心に星野村や黒木町などで生産されている玉露は全国第一位の生産量を誇ります。
八女の玉露は、まろやかな風味と香気が特徴です。
嬉野茶（うれしのちゃ）
嬉野茶の主産地である嬉野町は、佐賀県県南西部に位置した長崎県東彼杵郡と隣接し、なだらかな山間で霧深く、昼夜の温度差があり日照量などの条件を満たした、茶の栽培に適した地域です。
嬉野茶の祖と言われる吉村新兵衛が、この地域で茶樹の栽培を奨め、茶業の発展に努めたことにより、茶樹の育成に適した嬉野が茶の産地となりました。
日向茶（ひゅうがちゃ）
宮崎県は、荒茶生産量全国第４位を占める茶処です。宮崎県
日向地方では、煎茶を主に栽培していますが、釜炒り玉緑茶や玉露も作られています。
無農薬のお茶作りに力を入れている産地のひとつでもあり、全国的にも有名な茶処です。
全国市場に出回ることが意外と少なく、地元で消費されることが多いため、レアなお茶です。
また、宮崎県都城市も一大茶産地として有名です。
鹿児島茶（かごしまちゃ）
知覧（ちらん）のお茶、頴娃（えい）のお茶などで有名な「鹿児島茶」。
平坦な茶園が多く摘採の効率化が進んでおり荒茶生産量は静岡県についで全国第二位を誇ります。
特に屋久島・種子島では、温暖な気候を活かし新茶の摘み取りは４月上旬から始まるため「日本一早い新茶」の産地としても有名です。
鹿児島県では、南さつま特有の品種として『ゆたかみどり』があります。
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